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聖母子の前でひざまずくマシュー・パリス 英国史

イギリスでの1200年様式は13世紀前半に新しい絵画様式として成立した。代表者はオックスフォードで活動し、3作品に署名を残しているウィリアム・ド・ブレイルズ(活動期1230〜1250年頃)。
13世紀半ばになると年代記作者・写字生・写本画家だったセント・オールバンズの修道士マシュー・パリス(1200頃〜1259)の活動が目立つ。
晩年の代表作「英国史」の巻頭ページには聖母子の前に跪くマシューの自画像が描かれている。(右図)「聖オーバン伝(ダブリン)」、「大年代記(ケンブリッジ)」などにも作品が伝えられる。彼の技法は線描に淡彩を施すもので、一時顧みられなくなっていたイギリス伝統の復活ともされる。

協会会議の聖オーバン 「聖オーバン伝」11世紀末頃

世界美術大全集10 ゴシック2 1200年代後半



マシュー・パリス 聖母子の前でひざまずくマシュー・パリス
マシュー・パリス作 「英国史」より モノクロ
1250〜59年 写本装飾 35.8×25.0cm
イギリス ロンドン 大英図書館